【仙台から800km走破!】走行わずか5,000kmでエラー発生!?ZE1リーフ(62kWh)の現物修理と「経年劣化」の真実

本日ご紹介するのは、当店の「グーピット」のブログをご覧になり、なんと宮城県仙台市から奈良県にある当店まで、自走でご来店いただいたお客様の修理事例です!
その距離、片道およそ800km。
数あるショップの中から当店を信頼し、はるばる遠方からお越しいただき、本当に感謝しかありません。

【仙台から800km走破!】走行わずか5,000kmでエラー発生!?ZE1リーフ(62kWh)の現物修理と「経年劣化」の真実 その2

走行距離わずか5,947kmでのエラー発生

ご入庫いただいたお車は、日産リーフ(ZE1型 62kWhモデル「e+」)。
メーターを見てスタッフ一同驚きました。走行距離はたったの5,947km!

仙台から奈良までの道のりで約800km走られていますので、実質「走行5,000km程度」でエラーが発生してしまったことになります。
低走行でありながら、インパネには無情にもEVシステムの故障エラーが点灯・・・。
ディーラー様では高額な新品交換(約400万円)を提示され、途方に暮れて当店にご相談をいただきました。

【仙台から800km走破!】走行わずか5,000kmでエラー発生!?ZE1リーフ(62kWh)の現物修理と「経年劣化」の真実 その1

「現物修理」のプレッシャーと丁寧な作業

今回は既存バッテリーの「現物修理」です。
あらかじめ組み上げた在庫を載せ替える作業であれば日帰り(約2時間半)も可能ですが、現物修理となると「原因の特定→分解→部品交換→組み立て→テスト」という工程が必要になるため、どうしても時間がかかります。

オーナー様は「修理が終わるまで奈良に滞在して観光して待つ」とのこと。
「仙台から遥々来ていただいたお客様を、長くお待たせするわけにはいかない」という猛烈なプレッシャーの中、スピードと確実性を両立させ、集中して丁寧に作業へ挑みました。
なお、滞在中の奈良での移動用として、当店からわナンバーの「リーフ(レンタカー)」をお貸出しいたしました。

原因追求 2箇所の「バッテリーブロック」を交換

62kWhの大容量バッテリーを下ろし、安全に完全分解していきます。
各ブロックの電圧を一つひとつ精密にチェックしていくと、一部のブロックで著しい電圧低下を起こしていることが判明しました。

診断の結果、今回は合計2箇所のバッテリーブロックが不具合を起こしていることを特定。
不良ブロックを厳選した良品ブロックへと交換し、慎重に組み上げてエラーをクリアできました。

技術検証 なぜ5,000kmしか走っていないのに壊れたのか?

「ほとんど走っていないのに、なぜバッテリーが壊れるの?」と疑問に思う方も多いはずです。
今回の車両データを分析すると、重大な原因が見えてきました。

それは、「約8年間で、わずか5,000kmしか走っていなかった」という使用環境です。
多くの方が「走行距離」ばかりに目を向けがちです。しかし、リチウムイオンバッテリーの劣化原因は走行による放電・充電だけではありません。
「バッテリーの劣化は、走行しなくても『時間(経年)』で確実に進む」のです。

長期間あまり動かさず、放電や充電のサイクルが行われない状態(特に高充電状態や完全放電状態での長期保管)が続くと、内部の化学反応が不均一になり、特定のセルやブロックが自己放電・性能低下を引き起こしてしまうことがあります。
つまり、「乗らないこと」自体が、時にバッテリーにとって大きな負担(劣化要因)になり得るのです。

テスト走行を経て、無事ご納車!

修理完了後は、街乗りから高速道路まで徹底的なテスト走行を行い、データに一切の異常がないことを確認。
無事にオーナー様へお引き渡しすることができました!
「これで安心して仙台へ帰れます」とお喜びいただけた瞬間、スタッフ一同、緊張の糸がほぐれ大きな達成感に包まれました。

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