【現在進行ドキュメント】走行1万kmのZE1リーフに謎のエラー・・・?平成30年式・9年目の「低走行車」に潜む故障の盲点に迫る!

【現在進行ドキュメント】走行1万kmのZE1リーフに謎のエラー・・・?平成30年式・9年目の「低走行車」に潜む故障の盲点に迫る! その4

当店に非常に驚きの修理依頼が飛び込んできました。
なんと、走行距離がわずか10,000kmという、新車同然の低走行を維持した日産 リーフ(ZE1型)のご入庫です。

【現在進行ドキュメント】走行1万kmのZE1リーフに謎のエラー・・・?平成30年式・9年目の「低走行車」に潜む故障の盲点に迫る! その1

お車は平成30年(2018年)式。
今年で9年目を迎える個体ですが、メーターには非情にもEVシステムの警告灯が点灯し、自走不能な状態になってしまっています。

原因診断・・・診断機に表示された、見慣れないエラーコードの正体

さっそく専用の診断機を接続し、内部のエラーログをスキャンしたところ、非常に不可解なデータを示していました。
バッテリーの一部で電圧がドロップしている(下がっている)傾向も見られたのですが、それ以上に決定的な重故障コードが記録されていたのです。

【現在進行ドキュメント】走行1万kmのZE1リーフに謎のエラー・・・?平成30年式・9年目の「低走行車」に潜む故障の盲点に迫る! その2

【現在進行ドキュメント】走行1万kmのZE1リーフに謎のエラー・・・?平成30年式・9年目の「低走行車」に潜む故障の盲点に迫る! その3

検出されたエラー【P3180-97】

実はこの「P3180-97」というエラーコード、リーフのトラブルの定番であるメインバッテリー単体の不具合ではありません。
これは、

モーター、もしくはインバーター(高電圧駆動系)の漏電(リーク)

を意味する、非常に深刻なエラーコードなのです。

【現場のスタッフの驚き】50台以上を直してきて「初めて」のケース

当店はこれまで、全国から集まる50台以上もの日産リーフのバッテリー修理・重整備を手掛けてまいりました。
多走行によるセルの劣化から、突発的なセル膨張、絶縁不良にいたるまで、ありとあらゆる「バッテリー内部の不具合」を網羅し、完治させてきた自負があります。

しかし、そんな当店の豊富な修理実績の中でも、モーターやインバーターといった駆動関係の漏電エラーに遭遇したのは、実は今回が「初めて」です。
しかも、それが1万キロという超低走行車で発生したという事実に、現場のメカニック一同、大きな衝撃を受けています。

【プロの考察】「走行距離が少なすぎる」からこそ故障することも・・・

9年で1万キロなら、ほとんど劣化していないはず

と思われがちですが、実はガソリン車・EVに関わらず、機械は「動かさなすぎる」ことも大きな故障リスクに繋がります。
特にEV(電気自動車)の場合、長期間あまり走らせずに保管されていると、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

電気回線の結露や湿気
走行による発熱や空気の循環がないため、ユニット内部に長年の湿気が溜まり、基盤や絶縁部分をじわじわと傷つけて漏電を招く。
特定セルの自己放電バラつき
定期的な充放電(動かすこと)が行われないことで、バッテリーの特定のブロックだけが自然放電し、電圧バランスが大きく崩れてしまう。

「過走行だから壊れる」のではなく、「低走行で年数が経っているからこそ、目に見えない電気的なトラブルが起きる」という、まさにEVならではの盲点と言えます。

徹底究明・・・これから分解を始め、真犯人を特定します!

ディーラー様であれば、原因特定が難しいため「モーター・インバーター・バッテリー一式、高電圧システムすべて新品交換」という、車買え替えレベルの凄まじい額の見積もりになりかねないケースです。
しかし、安易に全交換で片付けず、「どこが、なぜ、どう壊れているのか」の中身を徹底的に突き詰めるのが当店のこだわりであり、専門店としてのプライドです。

これから実際にパーツの分解を進め、絶縁抵抗計を駆使しながら、漏電を引き起こしている真犯人の箇所をピンポイントで特定していきます。
この「9年目・走行1万kmリーフの謎」がどう解き明かされ、どのように完治へと導かれるのか・・・。

続報をぜひ楽しみにお待ちください!