レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理:18万キロ越えでもまだまだ乗れる!

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その1

今回は、走行距離18万4千キロのレクサスIS300hのハイブリッドエラー修理についてご紹介します。
オーナー様は「まだまだ乗り続けたい!」という強いご希望で、今回、ハイブリッドバッテリーの新品交換をご依頼いただきました。

バッテリー酷使のサイン「ΔSOC 50%オーバー」

ご入庫時の診断では、ΔSOCが50%オーバーという数値が出ており、バッテリーがかなり酷使されていたことがわかります。

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その2

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その3

ΔSOCとは、バッテリーの充電状態の差を示す数値で、これが大きいほどバッテリーへの負担が大きいことを意味します。
オーナー様にお話を伺うと、早朝出勤で帰宅は夜遅く、暗くなってからとのこと。
夜間はヘッドライトなど電装品の使用が増えるため、バッテリーへの負荷が高まります。
さらに、バッテリーが劣化すると満充電までに時間がかかるようになるため、これもバッテリー酷使の一因と考えられます。

同時交換で安心!ボルテージセンサーとリンクプレートのクリーニング

今回の修理では、バッテリー本体の交換に加え、ボルテージセンサーも同時に交換しました。
このボルテージセンサーは、バッテリーの電圧を正確にコントロールするための重要な部品ですが、今回の車両では正しい数値が表示されていませんでした。
新品に交換することで、バッテリーが常に最適な状態で機能するようになります。
また、ハイブリッドバッテリーの電極をつなぐリンクプレートも丁寧にクリーニングしました。
ここが汚れていると電気の流れが悪くなり、バッテリーの性能低下を招くことがあります。
クリーニングによって電気の流れがスムーズになり、効率的な充放電が可能になります。

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その4

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その5

レクサスIS300h ハイブリッドエラー修理 その6

冷却ファンも徹底クリーニングで寿命を延ばす!

ハイブリッドバッテリーは、走行中に発生する熱を適切に冷却する必要があります。
その役割を担っているのが冷却ファンです。
この冷却ファンも、長年の使用で汚れが溜まると回転数が低下し、冷却不足に陥ることがあります。
冷却不足はバッテリーの劣化を早める原因となるため、今回も徹底的にクリーニングを行いました。
これでバッテリーは常に適切な温度で保たれ、長寿命化に貢献します。

ハイブリッド車はメンテナンス次第でいくらでも乗れる!

「ハイブリッド車はバッテリーが高いから、壊れたら終わり・・・」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、決してそんなことはありません!
適切なメンテナンスと修理を行うことで、ハイブリッド車はガソリン車以上に長く乗り続けることが可能です。

これまでにも、当店では走行距離30万キロや40万キロを超えるハイブリッドバッテリーの交換実績も多数ございます。
ガソリン車の場合、異音やエンジンの不調に気づかないまま走行し、重篤な故障で廃車になるケースも少なくありません。

しかし、ハイブリッド車はチェックランプが点灯し、エラーコードで異常を知らせてくれるため、早期に問題を特定し、対処することができます。
もちろん、高価な部品が故障することもありますが、中古部品を上手に活用することで修理費用を抑えることも可能です。

今回のレクサスIS300hも、新品バッテリーへの交換と各部のメンテナンスで、これからもまだまだ元気に走ってくれることでしょう。
愛車のハイブリッドカーに不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください!